ステップメールを書こうとして、「1通目に何を書くのか」「何日目に商品を案内するのか」「実際の例文が見たい」と迷っていませんか?

結論から言えば、最初に決めるのは通数ではなく、登録した人に何を理解してもらい、次にどんな行動を選んでもらうかです。7通にするか14通にするかは、その後に考えます。

感動集客の松野です。この記事では、以前から大切にしてきた「自動配信でも、ひとりの相手に書く手紙である」という考え方を基に、登録直後のメールから7通の例文、BtoBとBtoCの使い分け、改善方法まで具体的に紹介します。

ステップメールとはどんな仕組みか

ステップメールは、読者が登録した日や商品を購入した日を起点に、あらかじめ用意した複数のメールを決めた順序で配信する仕組みです。通常の一斉配信メールと違い、登録者ごとにスタート地点をそろえて案内できることが特徴です。

例えば美容室なら、シャンプーを購入した方へ、使い方、疑問への回答、継続して使う際の注意などを順番に届けられます。購入直後に別の商品を勧めるより、まず本人の困りごとを理解することが重要です。

通常の返信メールとステップメールとの違い
以前の記事で使っていた通常のメールとステップメールの違いを示す資料

登録直後のメールは1通目より先に設計する

最初の自動返信には、登録へのお礼、何が届くのか、いつ届くのか、差出人の名前、配信停止方法を明記します。これが分かりにくければ、せっかく作った1通目が読まれる前に不信感を持たれることがあります。

「登録ありがとう」だけで終わらせず、次のメールを読む理由まで伝えることがポイントです。

ステップメールのシナリオを作る5つの手順

  1. 登録者を決める:初めて商品を知った人か、購入後の人か、既存の相談者かを分ける
  2. ゴールを一つ決める:予約、資料の確認、使い方の理解など、読者にとって必要な次の行動を明確にする
  3. よくある疑問を並べる:問い合わせや接客で実際に聞かれた質問を時系列で整理する
  4. 各メールの役割を分ける:一通で全部伝えず、読者が必要な順に学べるようにする
  5. 配信後に改善する:開封・クリック・返信・配信停止の傾向を確認する

最初から21通の大作を作る必要はありません。目的が一つなら、登録直後の案内と3〜7通から試す方が見直しやすい場合があります。

7通のステップメール構成と件名の例

以下は「小規模店舗がホームページからの問い合わせを増やしたい人向けの無料講座」を想定した例です。実在のキャンペーン成果ではなく、構成を理解するためのモデルです。

配信 役割 件名例
登録直後 お礼と配信内容 ご登録ありがとうございます。最初にご案内したいこと
1通目 悩みの整理 アクセスはあるのに問い合わせが来ない理由
2通目 読者の質問を集める お客様が最初に確認する3つのこと
3通目 サービス説明 料金と対応内容はどう伝える?
4通目 比較と選択 ホームページとSNSの役割を分ける
5通目 行動の準備 問い合わせ前の不安を減らす方法
6通目 実践チェック 今日できるサイトの点検5項目
7通目 次の一歩 ここまで読んだ方へ、次の改善方法

7通目に販売案内を入れる場合でも、ここまでの内容と関係があるかを確認してください。「必ず購入させる」ことを目的にせず、必要な人が納得して相談・購入を選べる形にします。

ステップメールの例文を実際に書いてみる

登録直後のお礼メールの例文

件名:ご登録ありがとうございます。これから7回に分けてお届けします

こんにちは、〇〇です。今回のメール講座にご登録いただきありがとうございます。これから7回に分けて、お客様が迷わず問い合わせできるホームページの整え方をお伝えします。第1回では、アクセスがあっても問い合わせにつながらない理由を一緒に整理します。

「今いちばん困っていること」があれば、差し支えない範囲でこのメールに返信してください。配信停止の方法はメール末尾でご確認いただけます。

この案内を読めば、登録者はどんな情報が届くかを理解できます。実際の配信では送信者情報と配信停止方法、受信同意の記録なども運用に合わせて整えます。

1通目の悩み整理メールの例文

件名:ホームページを見てもらえているのに相談が増えない理由

こんにちは、〇〇です。今日は、記事のアクセス数だけを見ていないかを確認してみましょう。たとえば店舗の料金、予約方法、対応サービスが別々の場所にあれば、初めての方はどこを見ればいいか迷います。

まずスマホで自分のTOPページを開き、30秒以内に「何を頼めるか」「料金はどこか」「どう連絡するか」が分かるか確かめてみてください。次回は、お客様が本当に知りたい質問の探し方をお届けします。

本文で扱う課題を一つに絞り、読むだけで試せる小さな行動を付けています。読者が仕事の合間にも実践しやすくなります。

商品や相談を案内する7通目の例文

件名:7回の講座を読んでくださった方へ

ここまで読んでいただきありがとうございます。記事の入口、サービスの説明、問い合わせまでの道筋を一つずつ見てきました。実際に直してみて、優先順位が分からないところはありませんでしたか?

自分だけでは整理が難しい場合は、現在のサイトとお悩みを確認しながら改善の順番を考える方法もあります。サービスの対応範囲と相談条件を確認したうえで、必要であればお問い合わせください。今回の内容が、これからの発信を考えるきっかけになればうれしいです。

ここで初めて、関心のある方がサービス案内へ進めるリンクを設けます。まだ購入を考えていない読者にも「講座の情報だけ受け取って終える」という選択肢を残します。

BtoBとBtoCでメールの書き方を変える

BtoB向けの例文は社内での判断材料を重視する

企業の担当者は、一人で購入を決めるとは限りません。費用、導入後の作業、責任範囲、現在の方法との違いを社内へ説明する必要があります。そこで「できること」だけでなく、「どこまで対応するか」「どんな条件なら導入を見送るか」も説明すると判断しやすくなります。

件名:社内でサイト改善を検討する前に確認したい4項目

サイト改善を外部へ依頼するときは、①目的、②担当範囲、③必要な社内作業、④成果の確認方法を先に整理すると比較しやすくなります。特に担当者が毎月行う作業は、導入前に確認しておきたい点です。今日のメールでは、この4つを短いチェック表にまとめました。

BtoC向けの例文は利用前の不安を解消する

美容室やサロンの予約を検討する方であれば、初回料金、施術時間、当日の流れ、予約変更などが気になるかもしれません。難しいマーケティング用語を使うよりも、普段の接客で受ける質問に答えましょう。

件名:初めてのご来店前に知っておきたいこと

初めてのお店は緊張することもあると思います。ご来店当日の流れと、事前に確認していただきたいことをまとめました。料金や所要時間、予約変更に関する内容は、公式サイトの案内から確認できます。ほかに気になる点があれば、無理のない範囲でご相談ください。

7日間・14日間・21日間はどう選ぶか

「21日間が最も売れる」といった一律の正解はありません。短い確認事項が中心なら3〜7通、判断材料が多いBtoBのサービスなら段階を分けた長めの案内が必要なこともあります。配信が長いほど読んでもらえるわけではなく、重複した内容が続くと解除につながる場合があります。

迷ったら登録直後+7通で試し、実際の質問・返信・配信停止から改善すると進めやすいでしょう。購入者向けのフォローと新規見込み客向けの案内は、混在させず別々のシナリオにします。

配信後はどの数字を見直すか

配信ツールで開封率が表示されても、端末のプライバシー機能などにより実際の閲覧と一致しないことがあります。開封率だけを唯一の成果指標にせず、本文内のリンクのクリック、読者からの返信、必要な相談が届いたか、配信停止の増減を合わせて確認します。

観察する数字 確認したいこと 改善例
メールごとのクリック 何に関心があるか リンク先の説明と件名を合わせる
返信や質問 まだ解消できない疑問 本文に具体的な回答を追加する
配信停止 量・頻度・内容が合っているか 重複したメールや頻度を見直す
問い合わせ サービスが必要な人に届いたか 料金・対象・申込み方法を明示する

メール配信では受信同意と配信停止を忘れない

宣伝を含むメールは、特定電子メール法などの適用を確認し、原則として受信者の同意や送信者表示、適切な配信停止手段を整える必要があります。無料講座へ登録した方を、説明なしに別の広告メルマガへ登録する運用は避けましょう。

同意を得る際は、何が届くか、誰が送るかを分かりやすく示し、後から配信停止できるようにします。e-Gov法令検索「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」も確認してください。

感動集客が以前から大切にしてきたこと

以前の記事では、松野が先輩マーケターからステップメールの設計を学び、下書きを何度も書き直した経験を紹介していました。配信を自動化できても、読者の質問を理解して文章を調整する作業は省略できないという話です。

当時のキャンペーンの成果やメール数は個別の事例であり、別の事業で再現できる保証ではありません。いま振り返っても活かせるのは、文章を売り込む順番で並べるのではなく、相手が納得できる順番で届けるという姿勢だと思います。

ステップメールの書き方はシナリオ作りが重要。
旧記事から引き継いだステップメールのGIF(広告リンクを含みます)

次の資料も旧記事の内容を記録するために残しています。現在の配信ツールの仕様・料金とは異なる場合があります。

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以前の記事で紹介した参考資料

まとめ ステップメールは読者への手紙として書く

ステップメールに必要なのは「必ず7通で売る」という決まりではありません。登録直後に何を伝え、各メールでどの疑問に答え、どの時点で何を案内するかを決めることです。

まずは登録直後の1通と、最も質問の多いテーマの1通から書いてみてください。その2通を実際の読者の言葉に合わせて改善できれば、残りの構成も作りやすくなります。

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