取材商法の営業には注意すること

例えば、突然のメールすみません。
〇〇会社の〇〇と申します。

社長のこれまでの活動に共感して
ぜひ取材をさせて欲しいのですが的なメールは、
違法行為ではありませんがだいたい取材商法です。

多分中小企業や店舗のオーナーさまなら、
ご経験があるかと思います。

具体的に言うと取材商法は
こんな感じで連絡が来ます。

小さなWEBメディア番組やCS放送局と
提携している代理店から、

メールか、電話を通じて、はじめまして、
〇〇会社の〇〇と申します。

弊社は地域で頑張っていらっしゃる
社長さまの生き様やこれまでの道のりを
メディアを通じて支援している会社でして、

突然で恐縮なのですが、ぜひ1度〇〇社長(オーナー)の
取材をさせてもらいたいのですが、
1度ご検討して頂けないでしょうか?

こういう感じの入り口から営業が入ります。

取材するのは無料。だけど掲載は有料が大半!
もちろん、詐欺などではありません。

そもそも取材ってお金を払う必要がありません。
なぜなら、依頼をしているのは向こうだから・・・

逆に取材に協力するのだから無料か、
取材を受けた側に謝礼が普通です。

でも、取材商法の手段は違います。

取材を受ける側が、自費でお金を出します。
で、大半がメディアの代理店です。

代理店は、自分たちが複数の番組枠を
確保している・確保できる力があると言います。

つまり、自分たちの会社自体が
その番組を持っている訳ではありません。
懸け橋になって手数料をもらっているだけです。

もちろんね、地上波レベルではなくとも、
スカパーなどで放送される大手のCS放送番組や

ABEMATVなのどネットテレビなどの出演なら
まだ100歩譲って、出演する上での費用って
話は分かりますが、

正直、地上波でもないかすりもしない番組に出演したって
費用対効果は非常に薄いです。

それなら、自社で撮影をしてYOUTUBE広告や
インスタ・TIKTOKやLINEなどに広告を出して
宣伝をした方がアクセス自体は見込めます。

取材商法の営業アプローチとしては、
自分たちの番組には、(本当は自分達の番組じゃないけど)

これだけの著名人がこれまで掲載されていますとか、
実際に著名人との対談番組もありますなど、

まぁ、色んな切り口で営業をしてきます。

でも、その為にはタイミングがあるから枠を
抑えないといけませんとか、

今は空いているけど、別の営業が抑えたら
他のTV番組のご提案になってしまいますとか、

自分達が代理店として提携している
複数の番組などの営業をしてきます。

これは自分が出たいメディア番組に出たら
バックエンドとして、次の番組にも出演依頼の
営業をしてきます(もちろん、別途料金が必要です)

ただ、少しだけ安く提案してきます。

取材の最後あたりになると、メディア番組に出演すれば、
会社の信用度、信頼度も上がるし

そこから別のオファーが来る可能性もありますと
どんどんクロージングをかけてきます。

実際に、社名、個人名などの検索結果の中に
メディア出演が掲載されるのは大きいですよみたいなね。

うーん、どうしようかな~とか、ちょっと検討しますで
取材を終えると、次の日に電話やメールがあって
先方にお願いした所、

今日申し込んでもらえれば、5万~10万引きで
出演が可能ですみたいなクロージングをかけてきます。

ぶっちゃけWEBコンサルタントの立場から言わせてもらえば、
この手の宣伝効果は別に大きくありません。

その出演番組そのものが取材商法の手段で
営業しているのが分かったら、

正直な所、出演者には何のメリットもない。

あ~この社長、このオーナー、自分を背伸びさせたくて
取材受けちゃったんだな~ってなります。

社名や社長の名前だけで検索されている内は、
全体の総アクセスを集める事は出来ません。

まぁ、だからこそ広告に頼らないといけないのですが、
企業理念とか、所在地とか、代表の挨拶、お問合せだけがある
自社サイトに対してメディアに出演しても、

販売LPやリスト取りの仕組みがない
公式サイトにアクセスを集めても
何の意味もありませんからね。

この手のメディアに出演しても効果はない

ただね、1つだけメリットがあります。
それは何かと言うと・・・

小さなTV番組でも審査が厳しいです。
特にオンラインサロンなどをやっている場合だと

中身が見えないので、メディア出演における
審査基準の中で大半がはじかれます。

つまり、何が言いたいのかと言うと・・・

広告を出さなくても自社の公式サイトを通じて、
ヤフーやグーグルのオーガニック検索で
社名や個人名以外のキーワードから、

相対的にアクセスを集める事が出来ているのなら
あえて話に乗っかるのも1つの手段です。

なぜなら、4マスの1つになるTVメディアに
自分の公式サイトのリンクが張れるからです。

テレビ番組、政府機関、新聞、大学から
自社の公式サイトのURLを張り付けてもらえる事は
よほどの事がないと掲載されません。

なので、掲載されれば外的SEO対策としての
被リンク効果はかなり上がりますので、

ライバルサイトとSEO勝負になった時に、
やはりメディアからリンクを貰っているサイトの方が
グーグルから見たら信憑性は増します。

それを分かった上で、そして広告としての予算が
普通に支出として出せる余裕があるのならば
話に乗っかるのはありです。

この手の取材商法の平均金額は・・・

ただ、この手の取材商法などは掲載料として
年間契約になる事がほとんどです。

だいたい月5万ぐらい掛かりますし、
出演する為の制作費に40万~50万は
必要になってくると思ってください。

二次利用(自社のサイトに出演した動画)を張り付けたり、
SNSでアピールする事は許可されます。

でも、あくまで著作権は自分達ではありません。

まぁ、年間100万の費用対効果があるかと言えば
WEBコンサルタントの視点で言わせてもらえれば
他の広告を使った方がありますね。

ただ、さきほどお伝えした通り、仕組みを作っている
公式サイトに対してなら、SEO効果を得る為に
自社サイトを持ち上げたいのならアリです。

取材商法で営業している会社の打ち分けとして
制作費は代理店、月額分は番組側もあるし
もちろん、逆のパターンもあります。

また制作費の20%、月額の10%が代理店という
こういうパターンもあります。

このあたりは番組側と代理店側との
商談で変わりますね。

営業成績が良ければ、報酬条件が変わるので・・・

なんで、取材商法の事がここまで言えるのか?と申しますと
うちはそういう会社のWEB集客コンサルなども
担当してきたからです。

うちが担当する場合は、そういうやり方ではダメと
根本からの戦略を変えましたがけどね。

番組自体の内容そのものが良くても、
営業方法が取材商法だと番組名の価値が
大きく落ちてしまいますからね・・・

まぁ、藁を掴むぐらいの勢いで
安易に飛び込まない事です。